renovy/ガイド/床材4種類を徹底比較
Guide — Flooring

床材4種類を徹底比較。
暮らしに合う床の選び方

引っ越し先の部屋が決まった。間取りも、日当たりも分かった。
では、その部屋のいちばん広い面──床を、どうするか。
壁紙より先に、家具より先に、決めておきたい話をします。

石目柄のフロアタイルを敷いたリビングの床

床は、部屋の中でいちばん面積の大きい「色」であり「素材」です。

Answer — 先に結論

renovyでは、クッションフロア・フロアタイル・ノンスキッド・カーペットの4種類を取り扱っています。

費用とクッション性を重視するならクッションフロア。見た目と素材感を重視するならフロアタイル。滑りにくさと耐久性を重視するならノンスキッド。足触りと防音性を重視するならカーペット(タイルカーペット)が候補になります。

どれか一つがすべての面で優れているわけではありません。部屋の用途、家具、ペット、水回り、掃除の仕方によって、適した床材は変わります。この記事では、その「変わり方」を最後まで具体的に書きます。

01Why the floor comes first

部屋の印象の半分は、床が決めている。

部屋に立ったとき、視界に入る面積がいちばん大きいのは床です。壁は家具やカーテンで隠れ、天井はほとんど見上げません。けれど床は、歩くたびに目に入り、足の裏でも感じています。

だから、床の色が部屋の明るさを決め、床の素材感が部屋の空気を決めます。同じ間取り、同じ家具でも、床がグレーの石目調か、白っぽい木目かで、部屋はまったく別のものになります。

そしてもうひとつ。床は、あとから変えるのがいちばん面倒な場所でもあります。家具を置き、カーテンを吊るし、暮らしはじめてから「やっぱり変えたい」と思っても、そのときには部屋の中身をすべて動かさなければなりません。

引っ越し先が決まって、まだ何も入っていない部屋。
床を選ぶのに、これ以上いいタイミングはありません。

では、選択肢を並べます。renovyが実際に扱っている4種類です。

02At a glance

まず全体像を、1枚の表で。

床材 一番の特徴 主なメリット 主な注意点
フロアタイル 硬質のタイル状床材 木目・石目の表現/耐久性/高級感 クッション性は控えめ
クッションフロア やわらかいシート状床材 費用を抑えやすい/耐水性/クッション性 家具跡やへこみが残りやすい
ノンスキッド 滑りにくいシート状床材 防滑性/耐水性/家具跡の残りにくさ クッション性や柄の選択肢は比較的少ない
カーペット 繊維素材の床材 防音性/足触り/滑りにくさ/部分交換 水分・毛・ホコリの掃除に手間がかかる

※性能は製品や施工条件によって異なります。ここに書いているのは、それぞれの素材の一般的な傾向です。

03Comparison

12項目で、細かく比較する。

比較項目フロアタイルクッションフロアノンスキッドカーペット
見た目・素材感
費用の抑えやすさ
クッション性
滑りにくさ△〜○
耐水性
掃除のしやすさ
家具跡の残りにくさ
傷・摩耗への強さ△〜○
防音性
部分交換施工方法による原則不可原則不可できる
ペットとの相性製品による
水回りとの相性

◎ 特に優れている ○ 十分な性能 △ やや劣る − 非対応

※4種類を相対的に比べた評価です。絶対的な性能値ではありません。
※同じ床材でも製品グレードによって差があります。実際の選定時は製品仕様をご確認ください。

誤解されやすいのは、「耐水性が高い」=「水が床下に入らない」ではないということです。
クッションフロアもフロアタイルもノンスキッドも、素材そのものは水に強い床材です。ただし床は一枚の板ではなく、継ぎ目と、壁との取り合いがあります。水がそこから入れば、床材が無事でも下地は傷みます。洗面所やトイレでは、素材の耐水性だけでなく、継ぎ目をどう処理するかまで確認してください。
01 — Floor Tile

見た目と質感を重視するなら

フロアタイル

仕上がりの質を、最も高く。

価格はデザインによって異なります

白い石目調のフロアタイルを敷いた寝室の床

同じ塩化ビニル素材でも、こちらはタイル状・板状に成形された硬質の床材です。表面には木目や石目の凹凸が刻まれており、光の当たり方で陰影が出ます。4種類の中で、素材そのものの質感を最も再現できるのがフロアタイルです。

フロアタイルのメリット・デメリット

Merit

  • 木目・石目の表現が精細で、質感が高い
  • 硬く、傷や摩耗に強い
  • 家具跡が残りにくい
  • 施工方法によっては部分交換ができる

Demerit

  • 冬場は冷たさを感じやすい
  • 費用はクッションフロアより高くなる

石目・木目の違い

石目は、空間を静かに引き締めます。光の当たり方で表情が変わり、主張しないのに空間の格を上げる。リノビーが基本として選ぶのは、この石目です。

木目は、空間をやわらかく見せます。なかでもヘリンボーンは、規則的な連なりが視線に流れをつくり、落ち着きと品を同時に持たせます。

迷ったときは、いま持っている家具を思い浮かべてください。リノビーは、床と家具の印象をそろえることで空間をまとめます。

  • 金属・ガラス・レザーなど、冷たく硬質な家具が多い 石目
  • 木製で、質感に厚みのある家具が多い 木目(ヘリンボーンなど)

床と家具の質感がそろうと、部屋は一枚の絵になります。

こんな方に
  • ホテルライクな質感を求めたい
  • 傷や家具跡を残したくない
  • 木目や石目を、本物に近い表情で選びたい
02 — Cushion Floor

費用を抑えたいなら

クッションフロア

手が届く価格で、水にも強い。

14,800円〜/畳(税込)

モルタル調のクッションフロアを敷いたリビングの床

塩化ビニル素材のシート状の床材です。内部にクッション層を持つため、名前のとおり足あたりがやわらかく、表面は水を弾きます。ロール状のシートを部屋の形に合わせて敷き込むので、継ぎ目が少なく仕上がるのも特徴です。

クッションフロアのメリット・デメリット

Merit

  • 4種類の中で最も費用を抑えやすい
  • 水や汚れを拭き取りやすい
  • 足あたりがやわらかく、冷たさを感じにくい
  • 継ぎ目が少なく仕上がる

Demerit

  • 重い家具の脚跡がへこみとして残りやすい
  • 硬い床材に比べ、傷やめくれに弱い
  • 部分的な張り替えは原則できない

向いている人・部屋

費用を抑えつつ部屋の印象を変えたい方、水を使う部屋、そして「まずは一度、床を変えるという体験をしてみたい」方に向いています。洗面所やトイレのような小さな面積であれば、費用も抑えられます。

一般住宅用と、ペット対応品の違い

クッションフロアには、ペットとの暮らしを想定した製品があります。表面に滑りにくい加工を施したもの、傷に強い層を重ねたもの、汚れやにおいに配慮したものなど、方向性は製品によって異なります。見た目は一般住宅用とほとんど変わらないため、名称ではなく「どの性能を強化した製品なのか」で選ぶのが確実です。

家具跡・継ぎ目・水分の注意点

クッションフロアで最も多い後悔は、家具跡です。ソファやベッド、冷蔵庫のように重量が一点に集中する家具の下では、へこみが残ります。脚の下に敷板を入れる、面で支える家具を選ぶといった対策で軽減できます。水回りでは、継ぎ目の位置と処理方法を事前に確認してください。

こんな方に
  • 費用を抑えたい
  • 水や汚れをサッと拭き取れる床がいい
  • やわらかい足あたりが好み
03 — Non-skid Sheet

滑りにくさと耐久性を重視するなら

ノンスキッド

滑りにくさと、跡の残りにくさを両立。

17,800円〜/畳(税込)

石目調のノンスキッドシートを敷いた床と白い壁

防滑性を持たせたシート状の床材です。表面が凹凸の仕上がりとなっており、濡れていても滑りにくいのが最大の特徴です。もともと人が多く歩く場所で使われてきた素材で、住宅に使うと「丈夫すぎるほど丈夫な床」になります。

ノンスキッドのメリット・デメリット

Merit

  • 4種類の中で最も滑りにくい部類
  • 傷・摩耗に強い
  • 家具跡が残りにくい
  • 耐水性が高く、拭き掃除がしやすい

Demerit

  • クッション性は高くない
  • 柄のバリエーションは比較的少ない
  • 部分的な張り替えは原則できない

クッションフロアとのちがい

どちらもシート状の塩ビ系床材ですが、性格が逆です。クッションフロアは「やわらかさ」を取りにいった床材で、ノンスキッドは「強さと滑りにくさ」を取りにいった床材です。やわらかい分クッションフロアは家具跡が残り、硬い分ノンスキッドは残りません。予算の近いこの2つで迷ったら、家具の重さと、床に求めるのが快適さか耐久性かで決めてください。

ペットのいる家庭に向いている理由

犬や猫が床で滑ると、足腰に負担がかかります。ノンスキッドは濡れた状態でも滑りにくく、爪による傷にも強い。粗相を拭き取れる耐水性もあります。「滑らない・傷つかない・拭ける」の3つを同時に満たせる点が、ペットと暮らす部屋で選ばれる理由です。

滑りにくさ・家具跡・耐久性

滑りにくいということは、裏を返せば表面に微細な凹凸があるということです。そのため、つるりとした鏡面のような表情にはなりません。質感より機能を優先する床材だと理解したうえで選ぶと、仕上がりに納得しやすくなります。

こんな方に
  • ペットと暮らしている
  • 家具の跡を残したくない
  • 長く使える丈夫な床がいい
04 — Tile Carpet

足触りと静けさを重視するなら

カーペット(タイルカーペット)

音を吸い、空間を静かにする。

20,800円〜/畳(税込)

タイルカーペットを敷いた寝室の床

繊維でできた床材です。renovyでは、正方形のパネル状になったタイルカーペットを中心に扱っています。1枚ずつ並べて敷くため、汚れた部分だけを交換できるのが、一枚物のカーペットとの決定的な違いです。

カーペットのメリット・デメリット

Merit

  • 足音や物音を吸収し、部屋が静かになる
  • 足触りがやわらかく、冬も冷たくない
  • 滑りにくい
  • 汚れた部分だけを交換できる

Demerit

  • こぼした水分が染み込む
  • 毛やホコリが絡み、掃除に手間がかかる
  • 水回りには向かない

タイルカーペットと、一枚物の違い

一枚物のカーペットは継ぎ目のない面がつくれますが、一部が汚れると全体を交換することになります。タイルカーペットは、パネル単位で交換できます。ペットのいる家、小さな子どものいる家では、この差が長期的な費用として効いてきます。

防音性とクッション性

集合住宅で足音が気になる場合、カーペットは4種類の中で最も有利な選択です。繊維の層が音と衝撃を吸収します。寝室や子ども部屋など、静けさが価値になる部屋と相性のよい床材です。

ペットの毛・粗相・掃除の仕方

繊維の床材である以上、毛は絡み、水分は染みます。ただしタイルカーペットなら、汚れた1枚を外して洗う、あるいは交換するという対処ができます。「汚れない床」ではなく「汚れても戻せる床」として考えると、選ぶ理由がはっきりします。

部分交換の方法

傷んだパネルを外し、同じ製品を1枚はめ直します。将来の交換に備えて、施工時に予備を数枚残しておくと安心です。廃番になる可能性を考えると、この数枚が効いてきます。

こんな方に
  • 階下への足音が気になる
  • 寝室や子ども部屋を、静かで暖かい部屋にしたい
  • 汚れても部分的に戻せる床がいい
For pets

ペットと暮らす部屋の、床の選び方。

滑りにくさと掃除のしやすさで選ぶなら、クッションフロアかノンスキッド。滑りにくさだけを重視するなら、タイルカーペットという選択もあります。

フロアタイルは、ペットと暮らす部屋にはおすすめしていません。粗相をした際にタイルの隙間から液体が入り込み、既存の床を傷めてしまうことがあるためです。

04Your choice

結局、どれを選べばいいか。

ここまでの比較を、4行にまとめます。迷ったときは、この中でいちばん強くうなずいた行を選んでください。

費用とお手入れのしやすさを重視 クッションフロア
木目・石目の質感や高級感を重視 フロアタイル
滑りにくさ・耐久性・家具跡の残りにくさを重視 ノンスキッド
防音性・クッション性・部分交換を重視 カーペット(タイルカーペット)

なお、部屋ごとに床材を変えるのは、まったく珍しいことではありません。リビングはフロアタイル、寝室はタイルカーペット、洗面所はクッションフロア。用途が違うのだから、床が違ってよいのです。

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05FAQ

よくある質問。

賃貸でも床材を変えられますか。
既存の床を傷めない施工方法を選べば、賃貸でも床を変えられる場合があります。ただし可否は管理規約と貸主の判断によります。契約書の原状回復条項を確認し、事前に許可を得てから進めてください。詳しくは賃貸で床を変える前に確認することにまとめています。
一番安い床材はどれですか。
renovyの取り扱いでは、クッションフロアが最も費用を抑えやすい床材です。1畳あたり14,800円(税込)から。ノンスキッドは17,800円(税込)から、タイルカーペットは20,800円(税込)からが目安です。ご利用いただく広さによっては、1畳あたりの価格が下がる場合があります。
ペットがいる家に向いている床材はどれですか。
滑りにくさと耐久性を重視するならノンスキッドシート、足触りと防音性、部分交換のしやすさを重視するならタイルカーペットが候補になります。クッションフロアにもペット対応の製品があります。ペットと暮らす、床の選び方で詳しく比較しています。
耐水性が高い床材なら、水回りでも安心ですか。
床材そのものが水に強いことと、床下に水が入らないことは別の問題です。継ぎ目や壁との取り合いから水が入ると下地を傷めます。水回りでは、素材の耐水性だけでなく継ぎ目の処理方法もあわせて確認してください。
家具の跡が残りにくい床材はどれですか。
硬質のフロアタイルとノンスキッドは家具跡が残りにくい床材です。クッションフロアはやわらかい素材のため、重い家具の脚がへこみとして残りやすくなります。脚の下に敷板を入れる、面で支える家具を選ぶといった対策で軽減できます。
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モルタル調の壁紙と床の組み合わせ

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けれど、残りの半分──壁は、まだ白いままです。

床と壁紙の組み合わせ方

同じ床でも、合わせる壁紙で部屋はまったく違って見えます。明るさ、素材感、用途。3つの順番で決めていく方法を解説します。

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