部屋の印象を決める大きな要素の一つが、例えば色の使い方かなと思います。特に限られたスペースの6畳の部屋では、色の選び方とその配分は部屋全体の雰囲気を決めるすごく重要なポイントになるはずです。
明るくて広々とした空間を作るためには、色の組み合わせにある程度のルールを決めるのが効果的になります。
そこで本記事では、インテリアでの色の基本的な選び方と、部屋にまとまり感を持たせつつ、居心地のいい空間を作り上げるための色の使い分け方についてご説明します。
不動産業界の「6畳」とは
畳って、畳6枚分の広さのことで、不動産業界では一般的な単位として使われています。
具体的には、「不動産の表示に関する公正競争規約」で1畳のサイズを1.62平方メートルと決めており、これに基づくと、6畳の部屋の広さは「1.62平方メートル×6枚=9.72平方メートル」って計算できます。
「住宅の居室等の広さを畳数で表示する場合においては、畳1枚あたりの広さは1.62㎡(各室の壁心面積を畳数で除した数値)以上の広さがある」
出典:不動産の表示に関する公正競争規約 表示規約施行規則第9条
基本計算 | 1.62平方メートル×6=9.72平方メートル |
---|---|
注意点 | 表記は「以上」で、1.63平方メートルや1.64平方メートルの畳を使うこともあるから、畳1枚のサイズには少しの幅があるんだ |
地域性 | 畳のサイズは地域によって違うこともあるんだよね。だから、同じ6畳って表記でも、物件によって実際の広さが違う可能性があるんだ |
不動産を選ぶときや部屋のレイアウトを考えるときは、この広さを基本に考えるのが大事です。
しかし、実際の部屋選びでは、畳のサイズの地域差や表記の幅を考えて、物件の詳しい情報を確認する必要があるでしょう。
ワンルームと1Kの6畳の違い
同じ6畳の部屋でも、ワンルームと1Kでは居住スペースの広さが違うから注意が必要です。
ワンルーム
広さ:6畳全体が居住スペースになるから、一見すると広く使えそうに感じるけど、キッチンも同じ空間にあるから、全体的に生活感が出やすい
キッチンと居室が一つの空間にあって、仕切りがないのが特徴です。
一人暮らしを始める人やシンプルな生活が好きな人には向いている間取りとなっています。
1K
広さ:6畳の居室にプラスしてキッチンスペースが別にあるんだ。同じ6畳のワンルームと比べると、居住スペースは狭く感じるかもしれないけど、生活機能が分かれているから、もっと快適に過ごせる
玄関やキッチンと居室がドアなどで仕切られていて、居室が独立しているのが特徴です。プライバシーが守られて、家具の配置に自由度があるし、キッチンのにおいが居室に移りにくい特徴があります。
少しでも広いキッチンを重視する人や、居室とキッチンを分けたい人に向いているでしょう。
6畳の部屋を広く見せるコツ
コツ | 解説 |
---|---|
家具を最小限に | 部屋を圧迫しないよう、家具は必要なものだけにしよう |
背の低い家具を選ぶ | 背の低い家具を選んで、視線を遮らないようにしよう |
空間に余白を | 中央にスペースを空けることで、部屋が広く見えるようにしよう |
壁面収納を活用 | 収納家具を置く代わりに、壁面収納を使おう |
色を統一 | 壁や家具、ファブリック類を白っぽい色や淡い色で統一しよう |
窓をふさがない | 窓の前に背の高い家具を置かないで、光の入るスペースを確保しよう |
鏡を使う | 鏡を使って光を反射させて、部屋に奥行きを出そう |
6畳の部屋のレイアウトを考えるときは、スペースを最大限に活用して、快適な居住空間を作り出すことが大事です。さらに、6畳の部屋を効率的かつ快適にレイアウトするためのポイントを紹介していきます。
部屋の形状理解
- 長方形
-
長方形の部屋は、普通は縦長か横長に分かれます。
縦長の部屋では、家具を壁に沿って配置して中央の空間を確保することで、動線をスムーズにしましょう。横長の部屋では、部屋をゾーニングして、例えば片方を寝るスペース、もう片方を作業スペースにするみたいな分け方が効果的です。
- 正方形
-
バランスが取りやすい形で、家具を中央に配置すれば、部屋を広く見せることができます。
また、壁に沿って家具を配置して、中央部を開けておくレイアウトもおすすめです。
家具のサイズと配置
コンパクトな家具を選びましょう。
部屋のサイズに合った、コンパクトな家具を選びましょう。大きな家具は部屋を狭く見せがちです。自分の背丈よりも高い家具を置いちゃうと圧迫感が出ちゃうから注意しましょう。
収納
壁面を使った収納で、床の面積を確保するんだ。高さを活用すれば、部屋を広く使えます。
あと、よく使うものは手の届く場所に、見せたくないものは扉付きの収納にお願いします。
色合い/照明
壁や床、大きな家具は明るい色を選んで、空間を広く見せる効果を狙いましょう。それから照明は、全体を照らすメインライトのほかに、部分照明を配置すれば、空間に奥行きを出せます。
6畳の部屋を快適にレイアウトするには、部屋の形を理解して、
- 家具の選び方
- 配置
- 収納の使い方
- 色や照明の工夫 など
上記のようなことが大事です。これらのポイントを活かせば、限られたスペースでも機能的で居心地のいい部屋を作ることができます。
おしゃれな6畳レイアウト
6畳の部屋での生活を快適にするには、効率的なレイアウトが大事です。
部屋の用途を「衣」「食」「寝」っていう三つの主要な活動に分けて考えて、それぞれのスペースを効果的に配置しましょう。以下のアイデアを参考に、限られたスペースを最大限に活用してみてください。
また、下の記事では8畳部屋のレイアウトやワンルーム部屋のレイアウトについても説明しているから、ぜひ併せてチェックしてみてください。
衣食住を決める
衣食住 | 解説 |
---|---|
衣 | クローゼットの近くにスタンドミラーやアクセサリーを置く場所を作ろう。着替えや身支度がスムーズに行えます |
食 | キッチンのそばに折り畳み式のダイニングテーブルや小さなテーブルを置こう。スペースを有効活用しながら、食事を楽しむことができます |
住 | ベッド周りは物を置かないで、リラックスできる空間を確保しよう。ベッドサイドに小さな棚やライトを置いて、くつろぎの空間を作り出しましょう |
当たり前のようで、意外に配置するのは難しい項目です。
ベッド配置に気を付ける
大型家具の配置から始めよう。ベッドやソファ、テーブルみたいな大きな家具を先に配置して、それに合わせて小物を配置していきましょう。配置のコツ2つをご紹介します!
- 壁の左右配置
-
部屋の左右に家具を配置することで、中央にフリースペースを作って、動線を確保しましょう。見た目にも奥行きが感じられると思います。
- コの字型配置
-
窓や壁に沿って家具を配置することで、部屋の中央に開放的なスペースを作り出せます。これで、部屋がすっきりと感じられて、いくつかの活動エリアを作ることができるでしょう。
生活空間を分ける
間仕切りで空間を分けよう。カラーボックスや収納棚を使って、違う活動エリアを作り出しましょう。プライバシーの確保や、目的別の空間作りに役立ちます。
このように部屋での過ごし方をイメージしてレイアウトを考えれば、6畳の部屋でも快適に過ごせるようになります。
各スペースの機能を最大限に活かして、生活動線をスムーズにすることが、狭い空間でも快適に暮らすコツです。
6畳のレイアウトでよくある悩み/質問
6畳の部屋での家具選びは、空間を有効に使いつつ、部屋を広く見せることが大切です。
特にソファやベッドみたいな大型家具は、サイズ選びが部屋の印象を大きく左右します。圧迫感を避けるには、家具のサイズと配置をよく考える必要があるでしょう。
コツをつかみおしゃれな6畳ルームを作ろう!
6畳の部屋を快適に過ごすには、効率的なレイアウトが大切です。衣・食・寝のそれぞれの活動スペースを意識して配置したり、大型家具から配置を始めたりするのがポイントとなります家具の配置は、壁の左右に置くか、コの字型に置くのが有効です。
さらに、空間を仕切って生活エリアを分けるのもおすすめだよ。
また、必要最低限の家具を選んだり、多機能家具を使ったり、背の低い家具を選んだりするのも大事です。部屋に余白を作ったり、壁面収納を使ったり、淡い色で統一したり、窓を塞がないようにレイアウトしたりするのも、6畳の部屋を広く見せるコツとなります
こういったポイントを実践すれば、狭いスペースでも機能的でお洒落な部屋を作れるでしょう!
コメント