結論、隠し部屋を未申告で作ることは法律違反です。間取りは申請したうえで作る必要があります。
また、賃貸物件においても原状回復義務を超えた隠し部屋の施工はNGとなります。しかし、間取りの範囲内であれば隠し部屋を作成することもOKです。
隠し部屋の魅力は、プライバシーと安全性が守れるだけじゃありません。自分好みのデザインでユニークな空間を楽しめるという観点もあると思います。そこで本記事では、隠し部屋の魅力やデザインのアイデア、そして隠し部屋の法律的な観点について解説します!
隠し部屋とは
隠し部屋の魅力は、ただの秘密の部屋ってだけじゃないんです。プライバシーが守れて安全性も高くなるだけじゃなくて、自分らしいデザインでユニークな空間が実現できるから、日常生活にも特別な価値が加わります。
隠し部屋を持つってことは、家の中に秘密基地を作るようなものですよね。それは自分だけのくつろぎスペースにもなるし、友達や家族と特別な時間を過ごす場所にもなるんです。
隠し部屋は法律違反か
隠し部屋を図面に書かなかったり、床の面積を申告しなかったりすると、法律違反になっちゃいます。隠し部屋は「見つけにくい」だけで、「ないことにする部屋」じゃないんです。
ちなみにロフトや屋根裏は、床の面積に入らないこともありますが、図面には書いておかないとダメです。隠し部屋を作って法律違反にならないように気を付けましょう。
賃貸の隠し部屋
賃貸は基本的に「原状回復の義務」が課せられます。あくまでオーナーから「借りている部屋」になるので、勝手に部屋を増設してはいけません。
一方で、良くも悪くも原状回復できれば良いため、その範囲内で隠し部屋っぽいものを作るのはOKです。決して床に穴をあけたり、既存のものを傷つけることはやめましょう。
隠し部屋の設置アイデア
設置場所 | 特徴 |
---|---|
壁の裏側 | 本棚や壁面収納の裏側を活用 |
階段下 | 階段下やスキップフロアの下を隠し部屋として利用 |
屋根裏 | ロフトや屋根裏を隠し部屋として利用 |
隠し部屋を設置することがしやすい箇所をいくつかご紹介します。賃貸でも工夫すれば間取りの範囲内で作れるでしょう!
壁の裏側
本棚や壁面収納の裏側に、隠し部屋の出入り口をつくれる間取りの部屋もあったりします。本棚や壁にある収納をスライドさせると、隠し部屋があったり、部屋に続く通路があったりします。
賃貸であれば壁を二重にすることで、あたかも壁の裏側に部屋があるように見せることができます。
階段下
階段下やスキップフロア下はデッドスペースになることが多いので、隠し部屋として活用するとスペースを有効活用できます。比較的施工もいらずに作れる可能性があるスペースです!
屋根裏
ロフトや屋根裏へと続く階段を納戸内に配置したり、はしごで上るようにしたりすることで、秘密基地感を醸し出せます。屋根裏は隠し部屋っぽい部屋を作るには最適でしょう。
隠し部屋のおすすめの使用用途
隠し部屋があると、家の中がワクワクしますよね。でも、隠し部屋は単なる「楽しい」空間じゃありません。スペースを有効に使えるだけでなく、防犯対策にもなるんです。だから、実用面からみても役立つ空間です。
仕事部屋
在宅ワークをしている人は、隠し部屋を仕事部屋として使うのもおすすめです。仕事を家に持ち帰ることが多い人も、仕事専用の部屋があると捗りますよ。
仕事部屋として使う場合は、パソコンが使えるようにWi-Fi環境とコンセントを整えておきましょう。インターホンや電話も使えるようにしておくと、もっと便利に過ごせます。
収納
使い道が決まらないときは、収納スペースとして使うのもいいですよ。
例えば、季節家電などを収納する納戸として使うなら、特別な設備も要らないので、費用はほとんどかかりません。ウォークインクローゼットとして使う場合も、ハンガーポールや棚を付けるだけで完成するから、高い費用はかからないでしょう。
隠し部屋を収納スペースにするときは、広さや中の物にもよりますが、内装費用に15万~100万円くらい見積もっておきましょう。
シアタールーム
隠し部屋に防音工事をすれば、シアタールームや音楽室として使えます。
- 防音壁
- 防音床
- 防音ドアなど
を付けて、部屋の音が漏れないようにしましょう。どのくらいの防音設備を付けるかによって費用は変わりますが、だいたいこのくらいが相場です。
■楽器ごとの防音設備の費用相場
- ピアノ:200万~500万円くらい
- ドラムやサックス:300万~600万円くらい
隠し部屋を作る際の注意点
隠し部屋はワクワクするものですが、作るときには気を付けることもあります。住宅は建築基準法に合わせて建てなきゃいけないし、予算のことも考えないといけません。ここでは、隠し部屋を作るときの注意点を紹介します。
注文住宅の場合は予算を決める
注文住宅等で隠し部屋を作ることができますが、普通とは違う方法で部屋を作ると、余計なお金がかかります。
隠し扉くらいなら、普通の費用にちょっと足して10万円前後で作れますが、地下室や屋根裏などは、かなりの費用がかかってきてしまうと考えられます。予算の上限を決めておくことが大切です!
防犯対策
大事なものを保管する場所として使う場合や、いざというときの避難所に使う場合は、防犯もしっかりしておきましょう。窓を防犯ガラスにする、鍵をかけられるようにするなど、外からの侵入を防ぐ工夫が大事です。
賃貸は間取りの範囲内で
「原状回復」ができる前提のもと、間取りの範囲内で隠し部屋を作るのは問題ございません。間取りを増やすような隠し部屋の施工は前述したとおり、法律違反になるため、注意しましょう。
また、renovyでは原状回復可能な施工を承っております。是非お気軽にご連絡ください。
隠し部屋のある家まとめ
隠し部屋は、映画や小説の中だけの夢の空間ではありません。実際の家にも作ることができる特別な場所なんです。隠し部屋の魅力は、プライバシーと安全性が確保できるだけでなく、自分だけのユニークな空間を自由にデザインできることにあります。
隠し部屋を作る際には、本棚や壁面の裏側、階段下やスキップフロア、ロフトや屋根裏ど、さまざまな間取りのアイデアがあります。それぞれの空間の特徴を生かして、自分らしい隠し部屋をデザインしましょう。
ただし、隠し部屋を作るときは、建築基準法に合わせて設計することが大切です。間取りや床面積などを正しく申告しないと、法律違反になるため注意が必要です。
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