賃貸契約で「連帯保証人」って言葉、聞いたことがある方も多いと思います。
しかし、具体的にどんな役割なのか、どんな責任があるのか、意外と知らない人が多いです。特に、部屋を借りる時は、借りる本人だけじゃなくて、連帯保証人にもすごく大きな責任がかかってきます。
そこで本記事では、連帯保証人ってそもそも何なのか、普通の保証人とはどう違うのか、そして連帯保証人が背負う具体的な責任について、詳しく説明します。
賃貸契約の「連帯保証人」とは
賃貸契約で言う「連帯保証人」の役割は、一般的な保証人とはちょっと違った特徴があります!
連帯保証人:連帯保証人は、債務者がその債務を履行できない場合に、債務者と同等の責任を負い、債権者に対して直接債務の全額を支払う義務を持つ人のこと。
保証人との3つの違い
違い | 連帯保証人 | 保証人 |
---|---|---|
➀催告の抗弁権 | なし | あり(借りた人に請求があったことを知らせる権利) |
②検索の抗弁権 | なし | あり(借りた人に資産がある場合、先に借りた人から回収するよう求める権利) |
③分別の利益 | なし(複数の連帯保証人がいても、全員が全額の責任を負う) | あり |
上記のような違いが連帯保証人と保証人にはあります。
連帯保証人の支払い責任
連帯保証人は、借りた人がお金を払えなくなった時、貸した人から直接請求されたら、全額について支払う義務が発生します。そのため、普通の保証人よりもずっと大きな責任を負うことになります。
勝手に連帯保証人にされた際の契約は有効か
賃貸契約で連帯保証人はとっても重要な役割になりますが、自分の同意なしに勝手に連帯保証人に指定されちゃった場合、どうしたらいいのでしょうか。
ここでは、そんな状況での対処法と、滞納したお金の支払いを拒否できるかどうかについてまとめます!
対処方法
まずは保証人に指定されたことと、契約が有効かどうかをちゃんと確認しましょう。
もし契約が無効だってことを証明するには、法的な手続きが必要です。弁護士に相談して、的確なアドバイスをもらいましょう。
対処法 | 解説 |
---|---|
保証人指定 | 不動産会社に連絡して、契約書類のコピーをもらってください |
契約有効性 | 自分が連帯保証人として書かれているか、契約書にサインや印鑑があるかを確認しましょう |
上のことをそれぞれ確認して、有効じゃないと判断されたら、支払いを拒否することができます。
滞納金の支払い拒否
同意なしで連帯保証人にされた場合、法律的には滞納金の支払いを拒否する権利があります。しかし、この主張を法的に認めてもらうには、きちんとした手続きが必要です。
上記の場合だと、お金や手間などのデメリットもかなり大きいです。つまり、不動産会社とよく話し合って、問題を解決するのが良いと思います。
勝手に連帯保証人に指定された際の対応策
勝手に連帯保証人に指定されちゃった場合、基本的には滞納金を払う義務はありません。
連帯保証契約の成立要件
連帯保証人になるには、書面での契約が必要です。これは、民法446条2項っていう法律に基づいています。
それに、他の人が勝手に連帯保証人に指定して、契約書にサインや印鑑を押した場合、民法113条によって無効になります。これを「無権代理」と呼びます。
勝手に連帯保証人にされた時の対応策
不動産会社に、勝手に連帯保証人にされたこと、契約に同意してないことをハッキリ伝えましょう。
電話や口頭じゃなくて、書面でのやり取りを心がけて、内容証明郵便などで送ると、証拠として残せます。
解決が難しかったり、相手が納得してくれない時は、弁護士に相談するのがおすすめです。
勝手に連帯保証人にされた時のまとめ
連帯保証人の役割は賃貸契約ですごく重要で、その責任はとても大きいです。この記事を読んで、連帯保証人ってそもそも何なのか、普通の保証人とはどう違うのか理解いただけたら幸いです。
連帯保証人は、借りた人がお金を払えなくなった時に、直接全額の支払い責任を負うから、なる前にその重大さをしっかり理解しておくことが大切になります。それに、連帯保証人になることの同意は慎重に行って、契約内容をきちんと理解することがとっても大事です!
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