並べて見ると、似ています。どちらも塩化ビニル素材で、どちらも既存の床の上に施工できる。
けれど、部屋に敷いたあとの見え方と、水をこぼしたときの結果は、はっきり違います。
その違いが、どこから生まれるのかを書きます。
床は、部屋の中でいちばん面積の大きい「色」であり「素材」です。
仕上がりの質感を優先するならフロアタイル。費用と耐水性、足あたりのやわらかさを優先するならクッションフロアです。
違いの多くは、構造から説明できます。フロアタイルは硬質のタイルを一枚ずつ並べる床材で、表面に凹凸があり、タイル同士に継ぎ目ができます。クッションフロアは内部にクッション層を持つシートを敷き込む床材で、表面はフラットで、継ぎ目が少なく仕上がります。
この「凹凸と継ぎ目があるか」が、質感の差と耐水性の差を同時に生んでいます。どちらが優れているという話ではなく、部屋ごとに使い分けるのがいちばん失敗のない選び方です。
| 床材 | 一番の特徴 | 主なメリット | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| フロアタイル | 硬質のタイル状床材 | 石目・モルタル調の質感/耐久性/高級感 | 継ぎ目があり、水まわりには不向き |
| クッションフロア | やわらかいシート状床材 | 費用を抑えやすい/耐水性/クッション性 | 家具跡やへこみが残りやすい |
※性能は製品や施工条件によって異なります。ここに書いているのは、それぞれの素材の一般的な傾向です。
質感と高級感を重視するなら
仕上がりの質を、最も高く。
価格は商品によって異なります
タイル状・板状に成形された硬質の床材です。表面には石目の凹凸や光沢感が施されており、光の当たり方で陰影が出ます。一枚ずつ並べて施工するため、石材に近い質感の仕上がりをつくれます。
renovyのフロアタイルすべて見る →
費用と耐水性を重視するなら
手が届く価格で、水にも強い。
14,800円〜/畳(税込)
シート状の床材で、内部にクッション層を持つため、名前のとおり足あたりがやわらかく、表面は水を弾きます。ロール状のシートを部屋の形に合わせて敷き込むので、継ぎ目が少なく仕上がるのも特徴です。
renovyのクッションフロアすべて見る →
| 比較項目 | フロアタイル | クッションフロア |
|---|---|---|
| 質感・素材感 | ◎ | ○ |
| 高級感 | ◎ | ○ |
| 光沢の表現 | ◎ | △ |
| 費用の抑えやすさ | △ | ◎ |
| 耐水性 | △継ぎ目から入る | ◎ |
| クッション性 | − | ◎ |
| 家具跡の残りにくさ | ◎ | △ |
| 部分交換 | ○施工方法による | −原則不可 |
| ペットとの相性 | △継ぎ目に注意 | ○ペット対応品なら◎ |
◎ 特に優れている ○ 十分な性能 △ やや劣る − 非対応
※2種類を相対的に比べた評価です。絶対的な性能値ではありません。
※同じ床材でも製品グレードによって差があります。実際の選定時は製品仕様をご確認ください。
床は、部屋の印象を大きく左右する「面」です。同じ石目でも、フロアタイルは表面の凹凸とタイル一枚ごとの境界によって、素材らしい奥行きが出ます。クッションフロアはフラットな仕上がりで、質感よりも使いやすさとコストのバランスを取った床材です。
クッションフロアは、表面に水が染み込みにくく、シート状なので継ぎ目を少なくできます。水や汚れを拭き取りやすく、キッチン、洗面所、トイレに向いています。
フロアタイルは、タイル自体は水に強い床材です。ただし一枚ずつ並べるため、タイル同士に継ぎ目ができます。大量の水や、長時間放置した水は、その継ぎ目から下に入り込む可能性があります。
滑りにくさとお手入れのしやすさで選ぶなら、ペット対応のクッションフロアです。滑りにくい表面加工が施され、足腰への負担を抑えやすく、粗相や食べこぼしも拭き取れます。消臭・抗菌機能を備えた商品もあります。
フロアタイルは、ペットと暮らす部屋にはおすすめしていません。粗相をした際にタイルの継ぎ目から液体が入り込み、既存の床を傷めてしまうことがあるためです。
※「クッションフロアならすべて滑りにくい」わけではありません。表面がつるつるした商品もあるため、必ずペット対応品から選んでください。
| 場所 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| リビング | フロアタイル | 質感や高級感を出しやすい |
| 寝室 | フロアタイル | 落ち着いた質感で、静けさのある空間をつくりやすい |
| キッチン | どちらも可能 | 汚れの拭き取りやすさならクッションフロア、質感ならフロアタイル |
| 洗面所・トイレ | クッションフロア | 継ぎ目が少なく水まわりに使いやすい |
| 玄関・廊下 | フロアタイル | 石目などの質感を活かしやすい |
| ペットの部屋 | ペット対応クッションフロア | 滑りにくさとお手入れのしやすさ |
| ホテルライクな部屋 | フロアタイル | 光沢や石材らしい高級感を出せる |
※部屋ごとに床材を変えるのは、まったく珍しいことではありません。用途が違うのだから、床が違ってよいのです。
ここまでの比較を、6行にまとめます。迷ったときは、この中でいちばん強くうなずいた行を選んでください。
床材は、小さなサンプルだけでは、部屋全体に敷いたときの印象が分かりにくいもの。renovyでは、実際のお部屋の写真を使って、フロアタイルやクッションフロアに変えたあとのイメージを無料でおつくりします。まだ施工するか決めていなくても構いません。
自分の部屋で床を試着する→ご相談・お見積りは無料です。