クッションフロアは、柔らかな足触りと豊富なデザインで人気の床材です。
予算を抑えつつ快適な生活空間を作りたい方や、お手入れの簡単さを求める方に特におすすめです。防音効果や安全性も高く、ペットや小さなお子様がいる家庭でも重宝します。
しかし、その柔らかさゆえに傷つきやすく、湿気にも弱いという特徴があります。また、フローリングに比べて補修が難しいという点も考慮が必要です。このような特徴を理解し、適切に扱うことで、クッションフロアの魅力を最大限に活かせます。
また、賃貸物件での使用時は、原状回復の観点からも注意が必要です。そこで本記事では、クッションフロアの特徴や利点、注意点を詳しくまとめました。
クッションフロアとは?フローリングとの違いを紹介
特徴 | クッションフロア | フローリング |
---|---|---|
感触 | 柔らかく弾力があり、歩くと少し沈む感触 | 固くて木の質感があり、高級感がある |
価格 | 比較的安く、予算を抑えたい人に向いている | 高価なものもあり、質感や見た目にこだわる人に人気 |
耐久性 | 水に強く、掃除が楽で手入れもしやすい | 耐久性が高く、長く使える |
メンテ | 手入れが簡単で、掃除がしやすい | 専用の保護剤やワックスが必要で、手入れに手間がかかることがある |
クッションフロアは柔らかく、歩くと少し沈む感じがします。一方、フローリングは固くて木の質感がはっきりしています。
価格
値段を比べると、クッションフロアの方が一般的に安いです。
そのため、コストを抑えたい賃貸物件でよく使われています。フローリングは高めの値段設定で、少し高級な賃貸物件によく見られます。
メンテナンス
お手入れの面では、クッションフロアは水に強くて掃除がしやすいです。
フローリングは定期的なメンテナンスが必要で、クッションフロアより手間がかかります。ただ、どちらも特別な知識や技術がなくても手入れできます。
賃貸物件でクッションフロアをテープで貼る方法
失敗したときの退去費用を考えると、業者に依頼したほうがトータルでお得だと感じますが、それでもご自身で施工されたい方向けに、賃貸でクッションフロアを貼る方法をご紹介します。
サイズ測定
まずは床のサイズを測りましょう。
床のサイズによって、購入するクッションフロアの種類も変わってきます。
床にマスキングテープを貼る
最初に、幅広のマスキングテープを床に貼っていきます。ただし、100円ショップや文房具店で売っているものは避けたほうがいいです。剥がすときにベタベタしたり、跡が残ったりすることがあるからです。
おすすめは、塗装用や建築用と書かれたマスキングテープです。のりが残りにくいので便利です。このマスキングテープの上に、後でクッションフロアを固定する両面テープを貼ります。こうすると、強力な両面テープを直接床に貼らずに済むので、引っ越すときの原状回復がラクになります。
両面テープは幅が広いものが多いので、マスキングテープからはみ出さないように気をつけます。必要なら、マスキングテープを二列に貼るといいでしょう。
マスキングテープの上から両面テープを貼る
マスキングテープをある程度貼ったら、その上から両面テープを貼っていきます。普通の両面テープよりも、クッションフロア用や床材固定用、吸着滑り止め用のテープがいいです。
これらは主にホームセンターで買えます。
クッションフロアをカットする
必要に応じて、クッションフロアをカットします。
隅や出っ張りがある箇所、扉といった箇所にしっかりフィットするようにカットしましょう。このカットで失敗する方が非常に多いです。
両面テープを剥がしてクッションフロアを敷く
次は、両面テープを剥がしながらクッションフロアを敷いていきます。
ここで気をつけたいのは、両面テープを一気に剥がさないことです。少しずつ剥がしながら、クッションフロアも少しずつ貼っていくのがコツです。
部屋の形に合わせてクッションフロアを事前にカットしておくと楽だと思われがちですが、今回は違う方法を試しました。まずクッションフロアを固定し、その後で隅や端を測って余裕を持たせ、後からカットしていく方法です。
部屋全体に敷いていく
基本的な手順は以下の通りです。
- マスキングテープを貼る
- その上に両面テープを貼る
- クッションフロアを敷く
- 部屋の形に合わせてカットする
窓際の処理が一番難しいですが、ここも同じ要領で進めます。両面テープを剥がし、クッションフロアを壁側に少し余らせて貼ります。次に、壁に沿って地ヘラでしっかり押さえて型をつけます。最後に、壁を傷つけないよう注意深くカットします。
ちなみに、CFカッターなどの専用工具を使うと、壁を傷つけにくく、きれいに仕上げられるのでおすすめです。この作業を繰り返していけば、徐々に部屋全体にクッションフロアを敷くことができます。
クッションフロアをおすすめしたい人
クッションフロアは、様々な特徴を持つ床材で、以下のような人におすすめです。
予算を抑えたい人
クッションフロアは比較的安価で、設置も簡単です。学生や新社会人など、初期費用を抑えたい人に向いています。賃貸物件の内装をお手頃に変えたい人にもぴったりです。
お手入れを簡単にしたい人
汚れがつきにくく、掃除機やモップで簡単に掃除できます。忙しい人や、清潔な環境を保ちたい人におすすめです。
ペットを飼っている人
滑りにくく、爪で傷つきにくいのが特徴です。
ペットの排泄物などでも水拭きが簡単で、臭いも残りにくいです。
賃貸で貼るクッションフロアの注意点
クッションフロアには多くの利点がありますが、いくつかの注意点もあります。
傷つきやすい
クッションフロアは柔らかい素材でできているため、フローリングに比べて傷がつきやすいです。
物を落としたり、家具を動かしたりすると、へこみやえぐれができやすいです。
原状回復
賃貸物件では、軽い傷は通常、原状回復の対象にはなりませんが、ひどい破れや破損は補修費用がかかる可能性があります。重い家具を置くときは、フェルトパッドを敷くなどの対策をするといいでしょう。
また、貼り方を失敗してしまうと、床がべとべとしてしまったり、カビが生えてしまって更なる退去費用の増加につながるでしょう。
補修が難しい
クッションフロアは、一度傷ついてしまうと補修が難しいです。
フローリングのように研磨したり、ワックスをかけたりする方法が使えません。専用の補修キットはありますが、完璧に元通りにするのは簡単ではありません。
まとめ
クッションフロアは、快適性とコストパフォーマンスに優れた床材として、多くの人に選ばれています。柔らかな歩き心地や防音効果、簡単なお手入れなど、様々な利点があります。特に、予算を抑えたい方や、アレルギー対策が必要な方、ペットを飼っている方にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
一方で、傷つきやすさや湿気への弱さ、補修の難しさなどの注意点もあります。これらのデメリットを理解し、適切な対策を取ることが大切です。
クッションフロアの特性を理解し、上手に活用することで、快適で美しい住空間を長く保つことができます。自分のライフスタイルに合わせて選び、適切にケアすることで、クッションフロアの魅力を最大限に引き出せるでしょう。
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