家賃の値上げを求められたら？拒否交渉の可否や対処法を解説！

家賃が上がることは、借りてる人にとってはホント頭が痛い問題になります。いきなり値上げの通知が来たら、家計に予想外の負担がかかっちゃうし、生活計画にも影響が出ちゃうかもしれせん。

実は、大家さんからの値上げ交渉がうまくいかなくても、借りてる人にはいくつか選択肢があります。そこで本記事では、家賃の値上げ通知が来た時の対応策、交渉のコツ、それに交渉がうまくいかなかった時の具体的な対処法についてまとめました。

家賃が上がった時は、慌てずに、知識を武器にして適切に対応することが大事です。

なぜ家賃が値上げされるのか

家賃が上がるのには、こんな理由があります。

理由	内容
固定資産税の増加	大家さんが払う固定資産税が増えた場合、これが家賃上昇の原因になることがある
周辺相場の変動	賃貸物件がある地域の家賃相場が変わって、物件の家賃が相場と比べて明らかに低い場合、家賃の見直しが行われることがある
地価の上昇	エリアの再開発などで地価が上がった場合、それに伴って家賃も上がることがある

家賃上昇のタイミング

家賃が上がる可能性が高いのは、主に賃貸契約の更新時です。日本の多くの賃貸物件では2年ごとの契約更新が普通だけど、家賃を上げるための特定のタイミングは法律で決まっていません。

だから、契約更新時以外でも、大家さんからの通知で家賃が上がることがあります。

契約更新時のポイント

契約更新時には、家賃の見直し以外にも、火災保険や保証会社の更新が必要になることがあります。これは、引っ越しを検討するいいチャンスともいえるでしょう。

家賃が上がる理由はいくつかありますが、主には「借地借家法」っていう法律で定められています。この法律では、下記の理由で契約更新のポイントが決まっています。

固定資産税の増加

土地や建物の評価額が上がって、固定資産税が増えた場合。

市場価値の変動

経済状況の変化や周りの家賃相場の上昇で、賃貸物件の価値が変わった場合。

不相当な家賃

周りの同じ種類の物件と比べて、家賃が明らかに低い、または高い場合。

家賃の値上げは、これらの条件に基づいて、契約更新時によく行われます。

契約の多くは2年ごとの更新が普通だけど、法律で決まってるわけじゃないので、更新時以外でも値上げを求められることがあります。

家賃の値上げに拒否や交渉はできるか

家賃の値上げは一方的に決められるもんじゃなくて、入居者と大家さんの両方の合意が必要です。不満があるなら、交渉してみることができます。

家賃値上げの対応策

家賃の値上げの通知が来た時は、入居者としては、落ち着いて対応することが大事です。

大家の理由をしっかりと理解する

まずは、大家さんから家賃を上げる具体的な理由を聞き出しましょう。この時点で、値上げの正当性を判断するために、できれば具体的な資料やデータを見せてもらうのが望ましいです。

例えば、固定資産税の増加が理由なら、過去数年間の税額の変化を示す資料を求めることができます。

周りの物件相場を調べる

自分が住んでる物件の家賃が、周りの似たような物件と比べて妥当かどうかを確認しましょう。賃貸物件検索サイトを使って、自分の部屋と条件が似てる物件の家賃相場を調べるのが大切です。

そうすれば、大家さんが提案した新しい家賃が市場価格に合ってるかどうかを評価できます。

長期入居の意向を伝える

もし今の物件に満足していて、長く住み続けたいと思ってるなら、その意向を大家さんに伝えましょう。

安定した入居者を確保することは大家さんにとってもメリットが大きいから、家賃の値上げを見直してもらえる可能性があります。

値上げ幅や時期の調整を交渉する

家賃の値上げがどうしても避けられない場合でも、値上げの幅を調整したり、値上げの実施時期を延期してもらったり、その他の条件（例えば更新手数料の減額）での調整ができるかもしれません。

感情的にならずに、冷静に交渉を進めるのが望ましいです。

家賃の値上げ通知が来た時は、焦らずに事実を確認して、大家さんとコミュニケーションを取りながら最適な解決策を探しましょう。

相場情報を集めたり、長く住み続ける意向を伝えたり、柔軟に交渉したりすることで、いい結果につながることがあります。大家さんと入居者の両方が納得できる解決策を見つけるには、お互いに理解し合うことが大切です。

家賃の値上げ交渉にうまくいかない場合

家賃の値上げ交渉が決裂した場合の対応策について整理します。交渉がうまくいかなかった場合でも、いくつかの選択肢がありますので、冷静に対処することが重要です。

契約継続と退去の権利がある

契約継続

値上げ前の家賃を続けて払うことで、基本的には契約を継続することができます。

大家さんから退去を求められることがあっても、法律で決められた家賃を払ってれば、強制的に退去させられることはないです。

供託制度の利用

大家さんが新しい家賃額の支払いを要求して、今までの家賃額での支払いを拒否する場合、供託制度を利用して家賃を供託所に預けることができます。

これで、家賃を払ってないことによる契約解除を避けられるでしょう。

法律相談をする

交渉が決裂した場合、各自治体の消費生活相談窓口や消費者センターに相談することが有効です。

法律に精通した専門家からアドバイスを受けることで、解決の糸口を見つけることができます。

引越しの検討

契約更新時に家賃が上がることに納得がいかない場合、新しい物件を探して引っ越すのも一つの解決策です。

更新料の負担を考えると、場合によっては新しい住まいの方が経済的にお得な選択になることもあります。

家賃の値上げについてまとめ

家賃が上がった時、借りてる人は無力じゃありません。大家さんとの交渉、供託制度の活用、消費生活相談窓口への相談、そして最終的には引っ越しを検討するなど、いろんな対応策があります。

大事なのは、家賃の値上げ通知が来た時に冷静になって、使える情報やリソースを最大限に活用することです。

交渉がうまくいかなかったとしても、借りてる人が諦めずに適切に対応すれば、もっといい解決策が見つかるかもしれません。