室内で愛犬が壁におしっこをしてしまい、困ってしまった経験はありませんか?気がついたときにはシミになっていたり、なかなか取れない臭いが残っていたりすると、不安やストレスを感じる方も多いでしょう。特に壁は床と違って掃除がしにくく、素材によっては傷みやすいため、適切な方法で対処することがとても大切です。
この記事では、犬がおしっこをしてしまった壁の掃除方法について、素材ごとのアプローチやおすすめの消臭アイテム、再発防止のための対策まで、徹底的に解説します。手順を守って実践することで、臭いやシミをしっかり取り除き、清潔な空間を取り戻すことができます。
このページでわかること
- 壁についたペットのおしっこの正しい掃除手順
- 壁紙や塗装壁など素材ごとの掃除方法と注意点
- 臭いを残さないための効果的な消臭テクニック
- 再発を防ぐトイレトレーニングや環境整備の方法
- 犬が壁におしっこをしてしまう原因とその対処法
ペット(犬・猫)と一緒に暮らすと壁が汚れやすい/染みやすい

ペットと一緒に暮らす壁に関しては、主に「トイレの失敗による問題」と「爪とぎによる問題」が多くなります。
実際に私も猫を飼っていますが、壁紙に気を遣うまでは下記のような問題が発生しました。

トイレの失敗による汚れや臭い
ペット用のトイレを用意していても、壁に尿が付いてしまうことがあります。
中には、自分の存在をアピールするために、尿を撒き散らすペットもいます。壁の材質によっては、汚れが取れにくくなってシミになってしまうこともあります。
表面の汚れを拭き取っただけでは不十分で、しっかりとお手入れをしないと、臭いが染み付いてしまうことがあります。時間が経ってから、アンモニア臭が気になり始めることもあるでしょう。
爪とぎによる壁の損傷
ペットの中には、爪とぎをする習性があるものがいます。
爪とぎには、爪を鋭くする目的やストレス解消などの意味があるため、完全にやめさせるのは難しいです。壁で爪とぎをしてしまうペットも多く、そうなると壁がボロボロになってしまいます。凹凸のある壁紙などは、特に爪とぎの標的になりやすいと言われています。


うちの猫は壁というよりも襖やドアを築けることが多く、今では上記のような状態です。
ペット(犬・猫)に汚された壁紙の掃除方法
ペット(犬・猫)に汚された壁紙は、水拭きできる素材の壁の場合、まずは水拭きで汚れを落としてみましょう。
それでも取れない場合は、中性洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダなどを使うのが効果的です。それではよくご質問いただく、おしっこの染み抜きについてご紹介します。
ペットのおしっこ染みを取る方法
まず、おしっこの汚れはすぐにふき取りましょう。すぐに拭き取れないと、アルカリ性になって臭いが強くなったり、黄ばんだりします。アルカリ性によって発生するにおいやよごれは、下記が根本の原因となります。
項目 | 根本の原因 |
---|---|
におい | アンモニア |
よごれ | 炭酸カルシウム |
アンモニアと炭酸カルシウムは、「酸」に弱いです。そのため、クエン酸を用いておしっこの染みを取りましょう。
クエン酸の使い方
100円ショップで空のスプレーボトルを購入してください。
クエン酸をスプレーボトルに小さじ1杯分いれてください。
クエン酸をいれたスプレーボトルにお湯を約200mlいれてください。その後、振ってください。
STEP3で完成したスプレーボトルを対象の壁にかけて、ブラシでこすってください。その後、1時間くらいすると汚れが落ちているはずです。
おしっこ染みの臭いを取る方法
臭いを取り除くには、クエン酸がおすすめです。トイレの失敗による嫌な臭いの原因となるアンモニアに、クエン酸が効果を発揮します。
クエン酸を水で溶かしてスプレーボトルに入れ、それを使って拭き掃除をするといいでしょう。クエン酸を溶かすのが面倒な場合は、クエン酸の泡タイプのスプレーを使うのも便利です。

臭いが残らないための消臭テクニック
ペット(犬・猫)がおしっこをしてしまった場所の掃除で一番厄介なのが「残る臭い」です。見た目はきれいになっても、臭いだけが取れずにしばらく不快な思いをするケースは少なくありません。特に壁の場合、臭いが染み込みやすく、再発の原因にもつながります。
クエン酸・エタノールなど家庭でできる消臭法
ペット(犬・猫)のおしっこによる臭いは、時間が経つほど強く残る傾向があります。できるだけ早く、効果的な方法で処理することが消臭のカギです。市販のアイテムを使わなくても、家庭にあるもので対応できる方法があります。
臭いの元を断つために効果的な家庭用の消臭法は、以下の2つが中心です。
- クエン酸水スプレー
↳おしっこに含まれるアンモニア臭を中和する作用がある - 消毒用エタノールスプレー
↳雑菌の繁殖を防ぎ、臭いの発生源を抑える
クエン酸水は、水200mlにクエン酸小さじ1杯を溶かしてスプレーボトルに入れて使用します。おしっこがついた壁にスプレーし、数分置いてから乾いた布で拭き取ります。塗装壁や木製の壁など、水分に弱い素材には使用を避けた方がよい場合もあるため注意が必要です。
エタノールは消毒効果と同時に除臭効果もあり、クエン酸と併用することでさらに清潔な状態を保てます。ただし、火気の近くでは使用しないこと、またペットがなめてしまわないよう注意が必要です。
市販の消臭剤おすすめランキング
ペット(犬・猫)のおしっこによる臭いをすばやく取り除きたい場合、市販の消臭剤を利用するのが効果的です。特にペット専用や多用途タイプの製品は、除菌と消臭の両方を兼ね備えており、壁に使えるものも豊富に揃っています。
下記の表では、特に評価の高い消臭剤を比較しやすいようにまとめました。

順位 | 商品名 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
1位 | リセッシュ除菌EX プロテクトガード(花王) | 高い除菌・消臭力 | ペットがいても安心。持続力が高い |
2位 | ジョイペット 天然成分消臭剤 | 植物由来成分で低刺激 | 無香タイプで使いやすい |
3位 | 消臭元 ペット用 しっかり消臭スプレー | おしっこ臭特化・速効性あり | すぐに効果を感じたい人向け |
4位 | バイオ消臭剤 ペットのニオイ専用(アース製薬) | バイオの力で菌を分解 | 持続性重視の人におすすめ |
5位 | シュッと消臭 スプレータイプ(ドギーマン) | 低価格で手軽に使える | 軽度の臭いに最適 |
市販の消臭剤は製品ごとに特性が異なるため、「即効性」「持続性」「低刺激」など、自宅の状況や目的に合わせて選ぶことが重要です。壁に使用する際は、念のため目立たない部分でテストしてから使うようにしましょう。
壁紙を掃除後はクロスの見直しをしよう
ペットと一緒に暮らす家では、壁に関する問題が起きやすいものです。お手入れが大変だと、飼い主さんのストレスも溜まってしまいます。
そんな時は、リフォームで手入れしやすい壁にしてみるのはどうでしょうか。また、下記で紹介する壁紙の保護方法については下記記事でさらに詳細に解説しております。

ペット専用のクロスを使う
普通のクロスよりも引っかき傷に強く、長持ちするペット専用のクロスに変える方法があります。
汚れを防いだり、水をはじいたりする加工がされているタイプを選べば、お手入れもしやすくなるでしょう。
漆喰などの塗り壁にする
漆喰は、消石灰に砂と糊、麻の繊維などを混ぜて水で練ったものです。つるつるで滑らかな表面に仕上がります。ペットの性格にもよりますが、つるつるした壁では爪とぎをしないことが多いようです。
火に強く、長持ちし、臭いを消す効果もあります。塗り壁なので、汚れや爪とぎで傷んでも、上から塗り直すことができます。
腰壁を付ける
床から腰くらいの高さまで、つるつるの板やパネル、腰壁シートなどを付ける方法です。壁のデザインが良くなり、部屋の雰囲気を変えるアクセントにもなります。
汚れや傷がつきやすい部分なので、汚れたらその部分だけ取り替えることもできます。
ペットが汚した壁紙の掃除を頼める業者
ペットが汚した壁紙を掃除することはもちろんですが、上記で紹介した方法を保証付きで作業してくれる業者が近年増えてきております。
これまで賃貸は「原状回復できない」という理由から施工業者が施工を担当できませんでしたが、新しいノリやテープの開発によって原状回復できる施工が可能になってきております。
下記、ペットが壁を汚してしまった方におすすめしたい施工業者です。


まとめ
ペットと暮らすと、トイレの失敗や爪とぎによる悩みは多くの飼い主さんが経験するものです。しかし、適切な対策を取ることで、これらの問題は十分に管理できます。
日々のお手入れとして、クエン酸を使った掃除や、爪とぎ防止シートの活用が効果的です。さらに一歩進んで、ペット用クロスや漆喰、タイルなどを使ったリフォームを検討するのも良いでしょう。これらの方法は、壁の保護だけでなく、お部屋の雰囲気づくりにも役立ちます。
大切なのは、ペットの習性を理解し、それに合わせた環境づくりをすることです。工夫次第で、ペットも飼い主さんも快適に過ごせる空間を作り出せます。
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